「新型コロナウイルス感染症を、市民みんなで力を合わせ乗り越えていく決意」を市民に呼び掛ける決議

新型コロナウイルス感染症の拡大が進み、かつて経験したことのない未曾有の事態に直面している。
今後、さらに感染拡大が進む中で、改めて「地域医療を崩壊させない為」感染症そのものを食い止め、明るい兆しを強めていくには、磐田市民一人一人の意識が重要となる。
また本議会としては、市民が安心して暮らせるよう、検査体制をはじめ、医療保険体制の充実・強化等を執行機関に強く要望していく必要がある。
現在、感染者やそのご家族に対する誹謗中傷、インターネット上での悪質な書き込み等が全国的に後を絶たない。そして医療・介護関係者を始めとして、社会生活を支えてくれている多くの関係者やその家族に対する差別・偏見、いじめ等も社会問題となっている。
人権はいかかなる場合でも尊重されるべき基本的な権利であり人権侵害は決して許されるものではない。磐田市内での感染者の発生において、不安に思う市民もいると考えるが、誹謗中傷を恐れて有症者が検査を受けなければ、さらに感染を拡大させる要因となる。
また、新型コロナウイルス感染症への対応が長期化し、地域経済への大きな影響が懸念される。生活の基となる経済活動については3蜜対策等を確実に行い、感染症に対応しながら経済を回復させていかなくてはならない。
この社会状況の中で、子ども達は、今まで休校休園もあり夏休み期間を短くしながら学業に頑張ってきた。子ども達にとって、人生の中でこの経験は大きな出来事である。いかなる状況の中でも学びを続け将来の礎を築く中で、今こそ友達や周りの人を大切にし、元気に生活を送ることを応援していく必要がある。
よって、下記のとおり表明する。

1 新型コロナウイルス感染症を理由とした偏見や不当な差別、いじめは決してあってはならない。基本的権利である人権を尊重すべく、市民が感染症に対する正しい理解を持ち、互いに支え合い、励まし合えるよう行動すること。

2 市民みんなで3密対策等を確実に実施し、一人一人の注意や意識を高め感染症リスクに対応しながら、生活の基となる地域経済を回復させていく必要があること。

3 子ども達はいかなる状況の中でも学びを続け、今だからこそ友達や周りの人を大切にし、元気に生活を送る事が出来るよう市民一丸となって応援していくこと。

4 新型コロナウイルス感染症に対し、磐田市民の意識をひとつにして、みんなで力を合わせ、この難局を乗り越えていくこと。

以上、決議する。

令和2年9月10日

磐田市議会

Scroll to top